左記資料は、家庭裁判所に持ち込まれる相談案件の推移です。
資料4 持ち込まれれ案件の内、3件に1件弱は相続関係の相談です。 これは年々増えていく方向にあります。
資料5 その中で、15,000件超は遺産分割事件です。(分けた方でもめている)
資料6 遺産の分け方でもめている分割事件を、金額でデーターを取ると、なんと遺産価格5,000万円以下の争いが、全体の75%超なのです。1億円以下でくくると90%弱、けして財産の多い人がもめているというわけではないのです。
前回は、相続税の基礎控除について書きましたが相続人が3人の場合には、基礎控除が4,800万円ですので、先ほどの75%の方は、遺産価格が5千万円以下ですので相続税がほとんど課税にならない方々なのです。税金がかかるからもめる訳でもないのです。 相続は、自分に関係ないと思っている方が多い(要注意)のです。大なり小なりはありますが必ず誰にでも起こることなのです。
現在法的には、兄弟姉妹はみな平等です。でもいろんなケースがありますので、それが公平なのか問題はあるかもしれません。
次回は「相続財産の金額の構成について」